機種変更1円に釣られてBALMUDA Phoneを購入してみた

京セラと組めてよかったね。

BALMUDA Phoneを面白半分で買ってみた記録です。

流行りの特価に遭遇

総務省が何故か物品販売に介入した結果、苦し紛れで無理矢理値下げするスタイルが最近流行っていますね。
何故か転売ヤー対策を考えるための有識者会議が開かれてるらしいがお前が撒いた種じゃねーか
その中でも注目されたのはiPhoneかと思いますが(私もiPhone 13miniは買っています。ドコモ版は少なかったとは言え一括は逃しているのが少し惜しいですが。)、端末としてはこれもまた話題だったBALMUDA Phoneもここ最近で対象になることが増えました。
私が買った際は12万円引き+機種変更を含む契約で上限の22000円引きといった形で1円になるように調整されていました。当日は宮本佳林ちゃんの当日券の抽選で外れの方が少ないにも関わらず、その外れを引いてしまう(しかも中身はまだ殆ど当たりのはずの最序盤に引きました)という事故が起きていましたが、それがなければそもそもこの案件に出会うことはなかったので、これもまた人生と言うことで一つ。
現在メインの端末として利用しているAQUOS zero6には保証を付けてあったため、保証は外れないことを改めて確認(今は端末に対する契約として付帯しているので)した上で手続きをしました。横に研修の新人さんを付けてもいいかとのことで了承しましたが、契約者の理解度が高すぎたので研修になったのかは不明です。
保証周り以外でイレギュラー対応はなかったはずなので、ただスムーズなだけの研修になっていることを祈ります。

外箱

外箱はいかにもな感じで実にいけすかないですね。
最近の端末らしく余計な物がないシンプルかつ小さな箱でした。にしても小さすぎるところ(iPhoneのそれと同じかそれより小さいです)がまことにいけすかない。

開封時は中身を引き出す形ですが、店頭スタッフの開通時の動作チェックの際にですら開封が困難なぐらいにギッチギチでこれまた実にいけすかないですね。
グレーとイエローのラインはランチャーでも使われるラインです。ここはシンプルかつ見映えがして悪くないのではないでしょうか。

説明書とSIMピンと(AQUOS zero6で使用していた)SIMカードです。メーカーは上辺だけのSDGsを意識していそうですが、キャリアは容赦なく新規でSIM発行するのが大変気分のいい話ですね。

箱の中も最低限の緩衝材で筐体を固定しつつ、簡素な梱包で包まれています。梱包材の選択で「一応家電屋なんだったな」と思い出しました。

小型端末を欠片も理解していない丸みを帯びた筐体

突然ですが。皆さんはマドレーヌを握ろうと思ったことはありますか?

ないですよね。
小型端末を求める層に限らず、実際に使った際の持ち方となればやはり「握る」人が多いと思います。だって握れるわけだし。
「曲線をなくしたデザインの小型端末」であるということは握ろうと思ったときに指の置き所がなくなるわけです。小型な端末の何がいいのかを理解していないいい例ですね。市場調査をしていないことがよくわかるのでAQUOS R2 compactやPANTONE5でも一度手に取ってもらいたい物です。
握る際の安定感を失ったことで「小さいのにあまりにも持ちづらい」という不思議な状況が起きています。
物理的に掴み所が無いのでポケットに入れやすい以外の利点を失っているのは悲しい限りですね。
あと、平面においてゲームをすることは不可能なので何かの間違いで握ってしまい、これでどうにか音ゲーをやる必要がある、といった場合は悪いことは言わないので今すぐ紙粘土か固まらない砂を買って平面にするための台を作りましょう。

利用者のことを微塵も考えていないボタン配置

この端末、音量ボタンは左側面(画面を上にした場合)、そして同条件にて電源ボタン(指紋センサー)はよりによって背面です。
写真でおわかりかと想いますが、電源ボタンと線対象になるように外カメラがあります。
おわかりかもしれませんが、電源ボタンのつもりでカメラを触ることが何度あったか。
また、スクリーンショットが物理的に撮りづらいです。持ちづらさもあって滑る滑る。
過去に背面に指紋センサーを配置したメーカーが、電源ボタンはまた別(指紋センサーで画面を点灯させることは可能)といった選択をしていた合理性が改めて見えてきましたね。

デザイン先行の結果犠牲になったハード

そして、デザイン先行であるため、多くの箇所にしわ寄せが来ています。
一つは内部基板でしょう。近年は1枚で済むような製品が殆ど、というよりはいかに削れるか(AQUOS zeroシリーズはその極致の一つですね)と言った中、コイツだけは違います。デザインのためだけにそんなものは容易に捨て去れるので、そんなことお構いなしです。
しまいにはインカメラすら諦めて画面内に仕込んでおり、かといって縦長なわけでもないため、ゲームなどでUIが被るという悲惨なことが度々起こります。

角にパンチホールがあると起こりがちな問題ではあるもののより顕著

また、インカメラの影響でステータスバーが2行になっているのも微妙に気持ちの悪い点ですね。カスタムROMかと想いました。

ソフトウェアには魅力的なものも

ロック画面
下にスワイプするとまずカレンダーが表示される

ソフト面に関しては、動作は言うことないです。スペック相応で、VELVETのようなこともなく順当な動作をします。京セラと組めて良かったね

ホーム画面

ハードは本当に醜いものでしたが、ソフトはところどころで「おっ」と思わせてくれます。まず、ホーム画面の表示項目は結構カスタマイズの幅が広い点は好感が持てました。ソフト側にしっかり手を入れているからこそ、こういったところでちゃんといじれることは大切ですよね。

カレンダーページ。カレンダーアプリのウィジェットで欲しい

カレンダーのページは、あわよくばウィジェットだったらもっと自由度高かったのにな、というものが多いのは惜しいところです。ホーム画面のストライプにもショートカットとしてアプリなどを割り当てることが可能です。

カレンダーのページは特にせっかくカレンダーアプリは無料公開しているんだしウィジェットにして欲しかったですね。あと全体的に大画面端末の方が映える物が多いのはなんなんですかね。カレンダーは最たる物で。あの小さな画面じゃポテンシャルを活かし切れていないのが残念です。

まとめ どこまでやれるのかは期待

ツッコミどころは満載なものの、ソフト面はなかなかいいなと思う物は多かったことと、アップデートを長く繰り返していきたいとはいっていたので今後どうなっていくのかは見ていきたいなと思います。
1円だったから全て許せるので本当に良かったです。しかし機種変更なので無事に利用中の端末がBALMUDA Phoneになってしまいました。
後ろ指指されるのが目に見えているし、私だって見たら指してしまうと思います。次のAQUOS zeroが軽量モデルとしてちゃんと出てくれることを祈る限りです。

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